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PAM4 DSPs Battle LPO for OFC Mindshare

February 2024

PAM4とCoherent DSPの戦い

LightCounting光通信市場で使用されるICチップセットの予測を更新

PAM4チップの売上高は増加し、2023年には11億ドルを超えましたが、コヒーレントDSPチップセットの売上高は8億ドルに減少しました。これら2種類のDSPチップセットの売上高の差は、2024年から2026年にかけて拡大すると予測されます。2024 年から 2026 年における市場の回復は、主に AI クラスターでの800G PAM4 オプティクス(光学系技術やその製品)の導入によって進みます。PAM4オプティクスの売上増は2027年から2029年にかけて緩やかになり、リニア・ドライブ・ソリューション(LPOとCPOの両方かどちらか一方)が、最初に一定量導入されると、リタイマーを必要とするトランシーバの売上にマイナスの影響を与えると予想しています。2024年から2026年にかけて、コヒーレントDWDM 用DSPを含めた、より広範な市場の回復が緩やかになると予想されますが、2027年から2029年にかけて減速することはないと予想しています。これらの要因により、2028年から2029年にかけては、コヒーレントDSPの市場シェアは回復すると思われます。

左下の図に示されているように、コヒーレントDSPの平均販売価格は、PAM4チップの平均販売価格の10倍で推移すると想定しています。コヒーレントDSPチップはより複雑であるものの、右下の図のように、コヒーレント製品の販売量が減少するので、価格が高止まりすることになります。 

図:PAM4とコヒーレントDSPの平均販売価格と出荷量


しかし、コヒーレントDSPのサプライヤは、自社製品のコストと消費電力を削減し、PAM4ソリューションに対してより効果的に競争できる可能性があります。Coherent社が昨年発表したQSFP28フォーム・ファクタの100G ZR(80km)DWDMモジュールは、その可能性を示す良い例です。800G ZRLite(2〜10kmコヒーレント)トランシーバが、その次かもしれません。この分野は、データ・レートが1レーンまたは1波長あたり200G及び400Gに増加するにつれて、コヒーレントDSPがデータ・センタ内接続という量的に非常に大きな市場に入り込む初期の戦場になるかもしれません。当社の予測には、まだコヒーレントの1.6テラ・イーサネット・トランシーバは含まれていません。しかし、これらの製品が市場に出され、大量に出荷されるようになれば、上図の赤い破線の矢印で示されているように、コヒーレントDSPの平均販売価格が大幅に低下する可能性があります。

また、2028年から2029年にかけて、DSPの無いリニア・ドライブ・ソリューション(LPOおよびCPO)の導入が当社の予測を上回り、上図の青い破線の矢印で示されているようにPAM4 DSPの販売がさらに制限される可能性があります。

PAM4とコヒーレントDSPの市場に参入するサプライヤが増え、競争の激化により販売価格が低下すると予想しています。現在、いくつかの中国企業がPAM4 DSPを提供し始めており、そのうちのいくつかは将来、コヒーレントDSPを開発する可能性があります。これまでも、中国メーカーが光トランシーバ・光部品市場に参入したことにより、販売価格が急落しました。この傾向はDSP市場でも繰り返される可能性があり、2027年から2029年までにPAM4とコヒーレントDSPの両方の価格が大幅に低下する可能性があります。

レポートの詳細については、下記リンクを参照ください。

https://lightcounting.com/report/february-2024-pam4-and-coherent-dsps-286

尚、当レポートは英語で作成されております。日本語版はございません。予めご了承ください。

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